会社を経営しているからか、僕のSNSには法人向けのサービスや商品の広告がよく表示されています。あまり詳しく覚えていませんけれども、恐らく、「審査なしでも法人カードが作れる」というようなキャッチコピーに惹かれて、僕はpaild(ペイルド)のアカウントを登録したと思います。
しかし、登録してみると、それがプリペイド式(要は、デビットカード)であることがわかり、「ならば、メインバンクにしているGMOあおぞらネット銀行のデビットカードで間に合うわ」ということで、アカウントをそのまま放置していました。
最近のなり、paild(ペイルド)より「法人の本人確認を実施してください」というようなメールが届くようになりましたが、「まぁ、本人確認をしなければ使えないだけか」と。
実際、うちが運営しているサイトでも本人確認制度を導入しており、それを実施しなければ機能が制限されているので、同じことかと無視していました。
本日(2025年5月9日)も「【重要】法人の本人確認と利用継続のためのご対応について」というタイトルのメールが届き、いつものメールかと思いながら、削除しようとしたところで、「本人確認の完了時期によっては、サービスの一時停止や、新規企業様と同様に基本利用料(月額1万円・税抜)が発生する場合がございます。」という内容が目に留まりました。
▼実際のメール

メールにある表は、時期によってサービス面の影響と費用面の影響が整理されており、「本人確認が完了していないとサービスを利用できなくなる」ことはわかるものの、費用面の影響については、「2025年7月1日以降だと月額1万円が発生する」ようにも読み取れます。
もしかしたら、「継続的に利用する場合は本人確認が必要で、2025年7月1日以降の本人確認手続きだと月額1万円が発生するので、早めに行ってください」という意味なのかもしれませんが、しかし、では利用しない場合はどうなるのかが判然としないので、このままではちょっと気持ち悪いと、僕は早速退会することを決めました。
この記事では、実際にpaild(ペイルド)から退会する体験を紹介したいと思います。
そもそもpaild(ペイルド)法人カードとは?
paild カードは、株式会社ペイルドが提供する法人向けのプリペイド式カードサービスです。
事前にpaild(ペイルド)へ入金した分のみ使えるという、ごく一般的なサービスですが、カードを何枚も発行できるのに加えて、カードごとに上限を設定できることから、部門ごとに発行したり、スタッフに持たせたりすることが特徴のようです。
paild(ペイルド)は初期費用がかかるのか?料金体系は?
paild カードの料金ページを確認してみると、

初期費用は10万円かかるようです。
さらに、月額費用として月々1万円~も発生するようです。
paildは使えないのか
実際に入金しないと使えないし、前述通り、本人確認を行う必要があるし、初期費用も月額費用も払わないと使えないようなので、使えるか否かは、僕は知るすべはありませんが、ただ、「カードを何枚も発行できるのに加えて、カードごとに上限を設定できる」ことなので、使い方次第では、便利でしょうね。
【体験談】paild 退会(解約)手順を徹底レビュー
しかし、うちは、メインバンクのデビットカードと法人カードだけで事足りるし、初期費用と月額を支払うまで、スタッフにカードを持たせようとは考えていませんので、あまりpaildを利用するメリットを感じていません。
そのため、「【重要】法人の本人確認と利用継続のためのご対応について」のメールをきっかけに、退会しようと思いました。
paild(ペイルド)のログインは?
早速、paild(ペイルド)へログインしようと、ログインページへアクセスしました。

いつの間にか、Googleアカウントでのログインもできるようになりました。
メールアドレスを入力すれば、ログインリンクが送信され、それをクリックすることでログインができます。
「認証コードでログイン」というオプションにチェックを入れた場合、ログインリンクではなく、認証コードが送られてきますので、それを入力すればログインすることができます。
ウェブサイトを開発・運営している側として、ログイン方法について、メールアドレスの有効性をどう確認するのか、パスワードはどうするのかなど、結構「面倒くさい」課題です。paild(ペイルド)のような仕組みは、運営側にとって、そういった課題を解決しているように見えるものの、利用者側にとっては、利用シーンによってはやや不便ではないかと。
例えば、僕の個人のメールアドレスなら、スマホでもGmailのアプリからメールを確認できるが、会社用のメールアドレスは、PCからしか確認できないようにしているので、外出先でスマホしか持っていない場合だとpaild(ペイルド)へログインすることすらできません。
まぁ、paild(ペイルド)法人向けのサービスだし、外出先からpaild(ペイルド)のダッシュボードを確認しようというシーンはあまりないかもしれません。
Paildの退会(解約)方法は?
しかし、paild 退会(解約)へログインし、ダッシュボードやメニューを確認しても「退会や解約」の項目が見当たりません。
仕方なく、Googleで「paild 退会方法」を検索したところで、paildより退会するには「paild管理画面のお問い合わせフォームより、『退会希望』を選択してご連絡ください。」とのことでした。
paild(ペイルド)のお問い合わせフォームより連絡してみる
早速、paild(ペイルド)の管理画面へ戻り、メニューの一番下にある「お問い合わせ」をクリックし、お問い合わせ種類を「お客様情報の変更、退会希望」を選択しました。
すると、
▼お客様情報の変更
法人の本人確認でご申請いただいた【法人名・本店住所・代表者・役員・実質的支配者】に変更がある場合は
お知らせください。
後ほど申請書類をお送りいたします。
▼退会希望
退会を希望される理由をお知らせください。
後ほど手続きをご案内いたします。
が表示されました。
退会を希望される理由を書かなければならないのか…まぁ、運営側としては退会の理由は知りたいでしょうね。僕は「退会希望」という4文字だけを残し、送信をしました。
すると「3営業日以内(土日祝日を除く)にpaildサポートチームよりご連絡いたします。」という自動返信が届きました。
送信したのが2025年5月9日金曜日の15時50分なので、月曜日に確認されるとして、連絡は水曜日か木曜日あたりでしょう。
余談ですが、ウェブサービスを運営している側の経験として、お問い合わせに対して、すぐ返信しないと、一定の確率で「なぜお問い合わせを無視するのか」というクレーマーに遭遇します。
それは、仮にお問い合わせに対する自動返信を送っていても、自動返信の内容に「○○以内に」とか「○○日前後」という文言を入れてもです。
実質的には翌営業日で退会ができた
2025年5月12日、月曜日の14時半に、株式会社ペイルドのpaildサポートチームより、「退会手続きが完了した」との連絡がきました。
送信したのが2025年5月9日金曜日の15時50分であることから考えると、実質的には翌営業日で退会ができた…というより、半日ぐらいで退会ができたとも言えましょう。これは非常に効率が高いと思います。
うちも同じく、お問い合わせフォームより退会申請ができる仕組みにしていますが、お問い合わせに対する自動返信において
【退会に関するご案内】
退会申請および退会手続きについて、以下の点をご了承ください:
[1]退会処理は営業時間内に順次行っております。
[2]退会処理の完了通知は個別に行っておりません。
[3]退会の完了状況に関するお問い合わせにはお答えしかねます。
[4]退会処理が完了しますと、ログインができなくなりますので、それにより退会が完了したことをご確認いただけます。
と記載するようにしています。
というのは、世の中には、退会が完了したというメールを送ると「退会したのに、なぜメールを送ってくるの?」と文句を言ってくる輩がいるからです。
まぁ、上記のような記載があっても、「退会処理の完了通知は個別に行っていないと思うが、退会したかどうかを知りたいので返事ください」と要求する輩もいますからね。これだから、僕の周りには、B2Cは絶対にやらないという経営者もいるわけですね。
株式会社ペイルドのような、スムーズな退会手続きとは対照的に、僕が携帯をソフトバンクから楽天に切り替える際に、ソフトバンクショップで、それなりにしつこく引き止められました。それについては、また別の記事で綴りたいと思います。


恐らく、僕が登録した時は、初期費用も月額費用もありませんでした。さもなければ、登録はしなかったと思います。