日常の会話や文章でよく使われる「そうすると」と「そうなると」。
一見、同じような意味合いを持っているように思えますが、実は微妙なニュアンスの違いが存在します。
僕は何となく使ってきましたが、正しく使おうと調べた結果、この記事でまとめて行こうと思います。
行動や手段の結果や変化を指す「そうすると」
「そうすると」は、ある行動や手段をとった場合の結果や変化を指します。
例えば、「彼は家を買った。そうすると、毎月の住宅ローンの返済が始まったが、」という文脈で、ある行動(家を買った)の結果として次の事象(毎月の住宅ローンの返済が始まった)が生じることを示しています。
状況や条件の結果や変化を指す「そうなると」
それに対して「そうなると」は、ある状況や条件が成立した場合の結果や変化を指します。
例えば、「今年の夏は特に暑い。そうなると、クーラーの電気代が高くなるだろう。」という文脈で、ある状況(今年の夏が暑い)の結果として次の事象(電気代が高くなる)が生じることを示しています。
何故「そうすると」と「そうなると」の境界は非常にあいまいなのか?
「そうすると」と「そうなると」。
日常会話での境界は非常にあいまいであるため、両方の表現が使える場面も多いです。
それはなぜか?
恐らく、
「そうすると」で取られる行動や手段の結果は、「そうなると」の状況になるからではないか
と思います。恐らくですよ。
すなわち、ある行動や手段を取ったこと自体に焦点を当てたい場合は「そうすると」を使うことになりますが、その行動や手段自体ではなく、それがもたらす状況の変化に言及したい場合は、「そうなると」を使うことになるということでありましょう。
例えば、「夜更かしをして映画を観過ぎると、目が疲れる。○○○○、翌朝、起きるのが難しくなる。」という文脈で考えてみましょう。
夜更かしをして映画を観過ぎると、目が疲れる。そうすると、翌朝、起きるのが難しくなる。
この文脈では「そうすると」が使われており、重点は「夜更かしをして映画を観る」ことに置かれています。
では、次を見てみましょう。
夜更かしをして映画を観過ぎると、目が疲れる。そうなると、翌朝、起きるのが難しくなる。
この文脈では「そうなると」が使われており、重点は「夜更かしをして映画を観る」ことではなく、「夜更かしをして映画を観る」ことの結果としての「目が疲れる」という状態に置かれています。
「そうすると」と「そうなると」を使い分けるためのポイント
ここまで見てきたように、「そうすると」と「そうなると」を使い分けるためのポイントとしては、
何を強調したいか
です。
状況は、行動や手段の結果として変化するので、「そうすると」か「そうなると」かを使っても、文法的に正しい場合がほとんどでしょう。
例えば、「車を買った」という行動は、「車を所持(するようになった)」という状況の変化をもたらします。
そうすると(ここは「そうなると」も行ける)、「車を買った」という行動にウェイトを置くのであれば「そうすると」を使いますが、「車を所持(するようになった)」という状況を強調したいのであれば、「そうなると」を使います。
もう一つの使い分けのポイントがあります。
因果関係を表すか
という判断基準です。
因果関係を表すのであれば「そうすると」を使います。そうでなければ「そうなると」を使います。
例えば、「電源を消す。そうすると、画面が消える」。
電源を消すことと画面が消えることの間には因果関係があります。
一方で、「春が来る。そうなると、桜が咲く」という例も見てみましょう。
「春が来る」という状況の下での出来事として「桜が咲く」ということが期待されますが、直接的な「春が来る→桜が咲く」という因果関係よりも、一般的な季節の変化としての事象が連鎖しているという感じです。
まとめると、日常の会話や文章で「そうすると」と「そうなると」の使い分けは、以下の2つのポイントを基に行うと良いでしょう。
- 何を強調したいか(行動・手段 vs. 状況・条件)
- 因果関係を表すかどうか
これらの基準を理解しておけば、より適切に「そうすると」と「そうなると」を使い分けることができるようになるでしょう。日常会話で自然にこれらの表現を使いこなすためには、実際の会話の中での使い方を意識してみるとよいでしょう。


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